動画機として絶賛運用中のLUMIX G7/G8とBlackmagic Design Pocket Cinema Camera 4K。これらのボディ向けに入手した広角魚眼レンズを入手したのでその話題。
「魚眼は要らない」けど「広角好き」ユーザーのレンズ遍歴
元々魚眼という画角は苦手だし好きじゃない。何の動画を撮るのか?を考えたとき、ほぼ室内撮りなので可能な限り”魚眼じゃない”広角レンズが欲しくて仕方ない。
クドいようだけど動画撮影前提、複数台同時に回すことが多いので、ボディは違っても絞りやISOの値を揃えたい、セッティングを容易にするため、あまりボケ感は求めていないけれど、もしズームすることがあった場合にf値が変わって欲しくないので、標準ズームレンズは通しレンズで統一。今手元にあるのは、
OLUMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
マクロも行けちゃう優等生。MFクラッチ機構は唯一無二。オリンパスはボディ側のブレ補正に注力しているので、望遠でなければレンズ側のブレ補正はなし。一昔前のパナソニックはその逆。同じような焦点域ではこれも所有
Panasonic LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 II ASPH./POWER O.I.S. H-HSA12035
ロングセラーだった標準ズームのII型。メーカー曰く「I型と光学性能は同じで、防塵防滴性能の強化とDual.I.S 2の対応の違い」とのこと。外観の雰囲気がI型より落ち着いた感。
2本は撮り比べてみてもほぼ違いが分からない。それが複数台運用には非常に意味があり、同じレンズを2本所有するのは面白みに欠けるので、とても有り難い。
この2本はヒキの絵を録る時用。12-35mmはLUMIX G8を手持ち撮影する場合に組み合わせる事で効いてくるDual.I.S 2を生かすための選択だったはずが、GoPro Hero7以降やDJI Osmo Actionで十分に感じている今日この頃。
実際には広角端の12mmでは画角に収まりきらない場合も多いという経験を踏まえ、超広角レンズとしてこれも所有。
Panasonic LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH. H-E08018
ズーム出来るけれどf値変わってしまうので実質8mm専用として運用。ブレ補正非搭載なことと、ボディ内補正を過信するとローリングシャッター問題によるこんにゃく現象が顕著なので定点用、というか定点用ならボディないブレ補正をオフで運用できるで、その時点でこんにゃくは格段に置きにくくなる、って、このエントリー書いていて気づく 笑
これらの延長で、ズーム、AF、ブレ補正要らないのでとにかく魚眼じゃない広角で明るいレンズとして入手したのが
LAOWA 7.5mm F2
このレンズはかなりお気に入り。マニュアルレンズなのでとにかく小型軽量。代わりになるレンズが見つからない。
DaVinci Resolve Studioによるレンズ補正
早いもので、MacBook Air 2018 + RX580 eGPUの環境で運用し始めてもうすぐ2年。Apple Final Cut ProではeGPUリソースを満足に使ってくれないのに対し、爆速になるDaVinci Resolveへ移行中。動画編集にMacBook Air?という突っ込みもあるでしょうが、eGPU導入を前提の選択。実際には、FCPX動作時は16GBではメモリ不足に陥ることがしばしば、Davinci Resolveのためにあると言っても過言ではない、今のところ快適環境。
Pocket Cinema Camera 4Kには上位のDavinci Resolve Studio (シリアルNo版)が同梱する訳ですが、このStudio版ではレンズ補正が使え、魚眼で撮影した絵を非魚眼へ変換出来てしまうことを最近知り、ならば安価な中華魚眼を入手してみてもいいんじゃないか、と思い立ち、AliExpressを徘徊、ある1本のレンズを発注。
脅威の\10,000切り!実力は如何に?
そのブランド名は”RISESPRAY”。「ライズプライ」と読むのだろうか。DeepL翻訳によれば、「祈願」という意味らしい。お祈り的な。
![](https://studioplugins.blue/wp-content/uploads/2020/08/image-1024x337.png)
発注当時の価格は脅威の\8,560。
![](https://studioplugins.blue/wp-content/uploads/2020/08/image-1-1024x617.png)
「Economy Edition」と「Enhanced Edition」があるようで、発注したのは前者。
![](https://studioplugins.blue/wp-content/uploads/2020/08/image-2.png)
光学性能は7.5mm F2.8、焦点距離はLAOWAと数値上は同じ。LAOWAのF2が明るすぎ、他のレンズがf2.8スタートかつ実際には3.5~4ぐらいまで絞るので、F2で撮ることは皆無、よって2.8でも明るさは十分。
それとLAOWA、円柱状で図体がコンパクトなので、フォーカスリングと絞りリングが近く細いので、ちょっとだけ回しにくい。なのでこのRAISESPRAYのレンズは段差があって安価な「Economy Edition」の方が好み、しかも安い。
なぜか日本のAmazonでは異様に高い。中華メーカーあるあるだけど、「Enhanced Edition」は7Artisan(七工匠)と激似、というか同じでは?
発注して2週間前後、着弾
![](https://studioplugins.blue/wp-content/uploads/2020/08/IMG_8784-1024x768.jpg)
![](https://studioplugins.blue/wp-content/uploads/2020/08/IMG_8786-1024x768.jpg)
外箱は案外無事。もうちょっとボッコボコだと思っていたので安心。
![](https://studioplugins.blue/wp-content/uploads/2020/08/IMG_8785-1024x768.jpg)
中身。ちょっとセンス悪い色のポーチの中に入ったレンズ本体と、ご丁寧にクリニーニングクロス、謎のストラップが付属。
ポーチの表記を見て初めて知ったのだけど、ちゃんとブランドのWebサイトがあるみたい。
www.uk-rise.com
![](https://studioplugins.blue/wp-content/uploads/2020/08/IMG_8787-1024x768.jpg)
所謂「中華レンズ」ではあるものの質感はそれほど悪くない。ただマウントの金属部分の精度が甘いのか、キャップが取れやすく、後に装着したPanasonic DMC-G8やBackmagic Pocket Cinema Camera 4Kでは、若干のガタつきが見られた。
それぞれのリングは無段階(LANOWA 7.5mm F2は絞りリングがステッピング)ちゃんとヌルッとした質感だけど、ピントリングより絞りリングの方が緩め。
![](https://studioplugins.blue/wp-content/uploads/2020/08/IMG_8789-1024x768.jpg)
出目金スタイルなのでフィルターの取付は不可、フードも取り外せない。この辺は超広角レンズの定番仕様。
これらを考えると、超広角レンズでありながらフィルター取付が可能なLAOWA 7.5mm F2、Panasonic 8-18mm/F2.8-4.0はありがたい。
![](https://studioplugins.blue/wp-content/uploads/2020/08/IMG_8794-1024x768.jpg)
マウント部分は金属。先述の通り、この部分の精度があまりよろしくないのが惜しい所。
レンズ取り付けマーク(何か正式名称あるのかしら)がこのマウント部分にしかなく、側面にはないので、取付の時に読み取り辛い。細かいけれど。
![](https://studioplugins.blue/wp-content/uploads/2020/08/IMG_8793-1024x768.jpg)
LAOWA 7.5mm F2との比較。保護キャップが付いていると大きく見えてしまうけれど、実際には少し大きめ程度。
やっぱり本体がくびれているのでピントと絞りの各リングは回しやすい。
近いうちに作例でも撮ってみましょうかね。今回はこの辺で。