Radeon, グラボ, マイニング, 仮想通貨

ジャンクなRadeon RX570


マイニングしてます、投機的に(投資じゃなくて)

仮想通貨やマイニングの事について書き始めると長くなってしまうので思い切って割愛。
4月中旬に秋葉原の店頭で見つけてしまったのでした。

店員さんと「8枚一度に入ってきました」「マイニングの脱落組でしょうかね」なんて雑談を交わしながら、複数枚あったうちの1枚を試しに購入。なんとその価格、税込\16,178。

マイニング需要の高まりから、当記事執筆現在は落ち着いてきたものの、今年の年明け早々は品薄と高騰に拍車が掛かり、購入制限までかかかかって酷いもんでした。

比較すべきか、この時は同じものは市場にはほぼ無く、後継もメーカーからは発表されていながら店頭やネットですぐ変える状態は見かけないという状況。

昨年暮れにこれと同じものを1枚購入しており、当時は税込み\27,000前後。動作してくれればいかにお買い得か分かっていただけるはず。

予想通りの挙動

購入した1枚を早速テスト。


感嘆符と共に「問題が発生したのでデバイスは停止しました。(コード43)」
オフィシャルな使い方しか経験していないと心が折れてしまうところ、マイニング界隈の一部ユーザーの間では恐らくお馴染みの警告。

ここで某バッチを適用します。


各項目の意味はさておき、「found」と表示されるはずなので「はい」をクリック。


「パッチ適用に成功した」旨のメッセージを確認したら即Windowsを再起動。

パッチ、お見事。詳しくは上記のスクショから察していただいて、G先生に聞いてみてください。
中古界隈から入手したRadeonがこんな状態だった場合、是非お試しになってみたらいかがでしょう?

この1枚が思い通りに動作したことで、翌日購入店で残りの在庫を全部購入、総勢5枚体制となったのでした。

別個体のvBIOSを上書きしてみる

ここからは「自己責任」の世界、お試しになりたい方はくれぐれもご了承の程。メーカー保証も受けられなくなります!

先述の通り、新品購入した同じものが手元にあるので、この個体からGPU-Zを用いて抽出したvBIOSを、今回入手のジャンク個体に上書き、ドライバのインストールだけで感嘆符なく正常認識する個体に「原状復帰」出来るのかを検証。

なお、新品購入とジャンク双方の個体には、両方ともHynix製のメモリが搭載されていることを確認済み。vBIOSと書き込むグラボはのメモリベンダーは同じである必要があるのでご注意。このRX570はElpida製メモリが搭載されているものもあるとか。ジャンクな5枚と元々の1枚全てHynix製、これも幸運だった。

新品購入分の個体には既にMOD vBIOSを適用済みで掘らせていつものの、改造前はしっかりvBIOSをバックアップ済み。今回はそのvBIOSを使用。

vBIOSの書込には以下を使用。

TECH POWER UP | AMD/ATI ATIFlash
https://www.techpowerup.com/download/ati-atiflash/

なお、メーカー公式のvBIOSであるかの信憑性はさておき、ライブラリも一応あったりして。
https://www.techpowerup.com/vgabios/?manufacturer=MSI&model=RX+570

起動後、「イメージの読み込み」で任意のvBIOSを選択し、「プログラム」をクリック。


途中カーソルが回転し始めることがあるものの、慌てずに待機。

ここまでで実質的にオリジナルvBIOSへの「原状復帰」が完了したことに。

Windowsを再起動後、一旦DDUでインストール済みのドライバを綺麗に削除。

Display Driver Uninstaller
http://www.guru3d.com/files-details/display-driver-uninstaller-download.html

再々起動後に最新ドライバをインストールしたところ、感嘆符なく正常に認識(後述のスクショ)

前オーナーはなぜMOD vBIOSのまま売却してしまったんだろう。オリジナルvBIOSをバックアップしていなかったのか?8枚もあって?と些か疑問。

ドライバ、vBIOS違いによるハッシュレートの違い

AMDは2017年8月にマイニング向けの「Blockchain Compute Driver​」を公式にリリースしており、明らかに高ハッシュレートをたたき出してくれるため、以来ずっとこのドライバだけ使ってきた。

AMD | Radeon Software Crimson ReLive Edition Beta for Blockchain Compute Release Notes

https://support.amd.com/en-us/kb-articles/Pages/Radeon-Software-Crimson-ReLive-Edition-Beta-for-Blockchain-Compute-Release-Notes.aspx

では具体的にどの程度か、良い機会なので記録に残すべく4通りの消費電力と共に計測。ハッシュレートは上から順に高いことはご想像の通り。

  1. オリジナルvBIOS + 最新公式ドライバ
  2. オリジナルvBIOS + Blockchain Compute Driver​
  3. MOD vBIOS + 最新公式ドライバ
  4. MOD vBIOS + Blockchain Compute Driver​

この4構成全て、MSI After BunnerでOC。数値は後述のスクショを参照。

MSI | After Bunner

https://www.msi.com/page/afterburner

最新公式ドライバとは、当記事執筆現在最新の「Adrenalin Edition 18.3.4 Optional」

PCの構成はあり余りの古いパーツを寄せ集めたもの。

  • CPU:Intel Core i5-2500K 3.30GHz
  • RAM::DDR3 8GB
  • SSD:DREVO X1 120GB
  • 電源:Cooler Master V750(GOLD認証)

消費電力の計測はワットチェッカーを使用。RX570を挿さない最小構成、Windows起動後数分後のアイドル状態で約25Wと超省エネ。後述の消費電力はワットチェッカーの数値からこの25Wを差し引いてあります。

マイナーはNiceHash Miner  1.8.1.11に含まれるDaggaer Hashimoto

適用するMOD vBIOSは「Polaris BIOS editor」でメモリタイミングを編集のみ行ったもの。ジャンクで入手の個体についても恐らく同じ手法でMODされた様子(詳しくは書きません)

では計測!

1. オリジナルvBIOS + 最新公式ドライバ 消費電力:約125W 約14MH/s

2. オリジナルvBIOS + Blockchain Compute Driver​ 消費電力:約125W 約17MH/s

3. MOD vBIOS + 最新公式ドライバ 消費電力:145W 約17MH/s

4. MOD vBIOS + Blockchain Compute Driver​ 消費電力:145W 約26MH/s

過去には試して見たことはあったものの、オリジナルvBIOSと最新ドライバの組み合わせは流石に「低っ!」と言葉にしてしまった(笑)収益、R.O.Iが2倍と半分と考えると、無茶しない程度にOCは必要かなと個人的には思ったり。

MOD vBIOSの適用はGeForceに出来ない、Radeonの特権とも言えるし、文鎮化のリスクを恐れないのであれば挑戦する価値もあり!?

1 Comments

  1. GPUはもう使えないと思ってどうしょうかなと。助かりました本当にありがとうございました!!

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