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VILTROX NF-M1がかなりイケてる

動画はMFTマウントボディ、写真はNIKONのスタイルが一眼カメラを所有するようになってから今まで定着していて、初めての一眼レフで今も現役なNIKON D5500の後、NIKONの動画への取り組みに失望したのもあって購入した Panasonic LUMIX DMC-G8
「マウントを増やす = 散財」なわけで、G8を購入したときも相当に悩んだ。

当時はセンサーサイズによる焦点距離の違いをようやく理解し始めた頃で、その少し前はレンズのマウントがメーカーごと違って原則互換が無いことに面食らってたくらい。

NIKON FマウントとMFTマウントを使い分ける様になった結果、やっぱり訪れたのは、
「FマウントレンズをMTT機で使ってみたい」
だった。

「EFマウントが羨ましい」はNIKONユーザーあるある?

NIKON Fマウントは100年以上続く伝統のマウント。その規格を長く守ってきたことで、現行で流通しているレンズであっても絞りの構造が今でも超原始的なレバー式のものが多い。


レンズ側は絞りリングが無く、ボディ側からのトリガーを電子接点で受け取って、レンズ内部の機構で絞りを調整する所謂”電磁絞り”が最近のミラーレスでは当たり前。キヤノンは一眼レフ向けにもEFマウントとして早い段階でこの仕組みを採用していて、コレに近いNIKONのレンズはEタイプ。この部分は後述。

この、ボディ側でレンズマウント部分の絞りレバーを制御しなくてはならない構造が、サードパーティ製マウントアダプタの開発を難しくしている一番の要因なんだと個人的には解釈しているところ。

マウント内部の左側にある金属の突起が絞りレバー
GタイプレンズのTAMRON 16-300 f3.5-6.3 DiII VC PZD MACRO (B016N) 絞りレバー付き
EタイプレンズのTAMRON AF10-24mm F3.5-4.5 DiII VC HLD 絞りレバーなし

一方で早い段階で電磁絞り一択のキヤノンEFマウント用レンズ向けには、電子接点付きで安価なマウントアダプタの選択肢が多数ある。マウントの壁を越えるためにキヤノンへ移行する気は起きないけど、MFTやSONY Eマウントへ流用して遊べるキヤノンユーザーをずっと羨ましく見てました。

VILTROX NF-M43X への不満

真っ先にお断りしておきたいのは、VILTROX社は何も悪くない。

NF-M1を入手する前、FマウントをMFTボディに装着するためのNF-M43Xを入手して少しだけ運用してました。

MFT規格はレンズ交換式一眼カメラの中ではセンサーサイズが比較的小さいので、APS-Cや35mmフルサイズ用のレンズを取り付けると被写体が大きく映ってしまう。そのためデューサーレンズを内蔵し、このアダプタの場合は0.7倍広角に映るように工夫されている。このリデューサーレンズを搭載しないNF-M43もあり。

しかしながらレンズが1枚増える事にもなるため、画質の低下は避けられない。実際に運用してみると、写りが全体的にノイジーな印象。フレアも入りやすい。

これらは大体想像していたので仕方ないとして、画質以上にマニュアルでの運用にストレスを感じる機会が少なくなかった、はやっぱり使いにくい。フォーカスアシストを併用したりすることである程度正確さは出せるものの、撮影にスピード感が無い。

VILTROX NF-M1 の衝撃

VILTROXは2018年初めにNF-E1という、SONY Eマウント向けのアダプタをリリースしていたので、Fマウントの絞りレバーを制御するノウハウを既に蓄積して”攻略”したように見ていた。そこそこ需要の高いMFTボディ向けにリリースしてくるのも時間の問題だろうと予想していたところに満を持しての登場に歓喜。

AF使いたいじゃないですか!笑、欲張りだけど何ならEXIFも欲しいし、ブレ補正も効いて欲しい。それらを我慢していた一人のNIKONユーザーにある日朗報が。AliExpressを徘徊していたら見つけてしまったNF-M1

見つけた瞬間ポチろうとしたものの、冷静になって日本のAmazonで扱いがないか調べて見たところ、

ちゃっかり取り扱いがあった。しかもAliExpressより数百円ながら安く、個人輸入すると到着時に徴収されるかも知れない関税もない、ということでAmazonで発注。

VILTROX NF-M1

絞りレバーの制御機構は大掛かり?

NF-M1/E1本体には目立つ突起がある。

NIKON ZマウントボディにFマウントレンズを装着するためのニコン純正アダプタであるFTZがそうである様に、この突起内部にGタイプレンズの絞りレバーを制御する機構が納められていると思われる。これはEマウントボディ用のNF-E1でも恐らく同様同様。

Micro USBポート接続でファームウェア・アップデートにも対応な心強い仕様。この突起部分に絞りレバーを制御する機構が?

高倍率ズームレンズをMFT機で使いたい

先述の、唯一所有している高倍率の望遠端のレンズ TAMRON 16-300 f3.5-6.3 DiII VC PZD MACRO (B016N) をPanasonic DMC-G8で使ってみたいと思ったことが、NF-M1の最大の購入動機。

実際に取り付けてみる。

普段はバッテリーグリップ(互換品)を装着。NF-E1を取り付ける際には一旦外す必要あり。

ジャストフィット!

DMC-G8はパナソニックの中ではミドルレンジのミラーレス機。ボディが小さいのでバランスは良いとは言えないものの、個人的には許容範囲。

ボディを選ぶ!?

EFマウントレンズをSONY Eマウントボディに装着するためのマウントアダプタとして名高いSIGMA MC-11が、本来は「SIGMA製EFマウントレンズをEマウントで使用するため」の製品でありながら、実際にはキヤノン純正や他社レンズも何ら問題なく使えてしまう様に、VILTROX公式には対応を謳っていなくても、なんやかんや使えちゃう、が現実だと思うし、そうであって欲しい。

実際、真っ先に試したTAMRON 16-300mmは、VALITROX的には当エントリー執筆時点で対応のレンズリストに含まれていない。それでも何ら問題なくAFは効くし、スチル目的であればその速度にストレスは無いレベル。

TAMRON 16-300mmは幸いにもフルタイムマニュアル。レンズ側をAFモードにしていても、任意のタイミングでフォーカスリングを操作可能。逆に、AFモード時にピントリングを回せなくなるタイプのレンズ、同じTAMRONの高倍率ズームである18-400mmなどとの組み合わせは運用し辛いかも。

ちなみに同じTAMRONでもEタイプのAF10-24mm F3.5-4.5 DiII VC HLDでもごく自然にAFが動作。

EFレンズ向けのマウントアダプタと同じようにコンパクトという訳にはいかない、それもFマウントとレンズタイプを理解していれば仕方の無いことだと理解出来るし、今までどのメーカーも出せなかったという事は設計段階で様々な障壁があったのだろうし、これで自分のようなユーザーにとってレンズ資産を有効活用出来る余地を提供してくれたVILTROXには本当に感謝したい。

VILTROXありがとう

リデューサーレンズには懲りているけれど、NF-M1Xみたいな具合でこれのレデュサーレンズ版が出てきたら揺らぐかも!?

Fマウント(Gタイプ)を攻略したかに見えるVILTROX、NF-E1に続いて今回のNM-M1と来れば、「NF-EF1」みたいなアダプタが登場する日も近いか!?

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